Nプロジェクトの小林です。
これまでのNプロジェクトの活動記録を整理して、公開していく「Nアーカイブ」。その取り組みの一つとして、約10年にわたる活動を3809件の記事でつづってきた旧ブログのバックアップを進めています。
今回は2006年3月22日~27日に投稿された「光の美術館」についての記事に注目。
「光の美術館」とは、長野市の「もんぜんぷら座」というコミュニティスペースで行った展覧会のタイトルです。平成15年(2003年)に「選択美術」を履修した生徒の作品が展示されました。
「とがび」の前身ともいえるような授業で、アーティストを学校に招き、その表現を鑑賞した上で自分の作品を制作・展示、それを一般の方に見てもらうという内容だったようです。
今の自分から見ても楽しそうだなぁと思うのは「入力」と「出力」のどちらにも普段は接しない刺激があるからのように思いました。
まず、アーティストのパフォーマンスによって、言外に「これも『表現』の一つなんだよ、好きなことやっちゃえよ」というメッセージが伝えられる。(その手法が難解なものでも、分かりやすいものでも)
そうして、きっと紆余曲折があった上で、なんとか完成させた自分の作品を展示してみると、同級生や親、先生とは違う大人たちからさまざまな反応をもらえる。
生徒にとっても、中平先生本人にとっても、この「光の美術館」から受けた影響は大きかったようで、そのことについてブログ内では「『とがび』の芽」と表現されています。
また当時を思い出すと「選択美術」の授業は生徒個人が素材やメディアを自由に選んで創作ができ、また学校外での展示を最終目的にしていたように思います。ただ、そうした派手な動きの基盤になっているのは、普段の「美術」の授業。「Nスパイラル」という中平先生独自のカリキュラムがあってこそであったことは、なかなか注目されていない部分でもあります。
「Nスパイラル」については、その後のブログで語られているので、次の機会に改めたいと思います。
それでは!