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ブログを読み直す - 003「『Nスパイラル』の奥に見えること」

Nプロジェクトの小林です。

これまでのNプロジェクトの活動記録を整理して、公開していく「Nアーカイブ」。
その取り組みの一つとして、約10年にわたる活動を3700件以上の記事でつづってきた旧ブログのバックアップを進めています。

今回は2006年4月26日~5月10日に投稿された、普段の美術の授業を紹介する記事に注目。
20060426〜/1学年必修授業「ルネサンス2006~最後の晩餐」

これまで、ブログを追っていくなかで「とがびは普段の美術の授業があってこそ」ということが少しずつ見えてきました。

戸上中で行われていた美術の授業は大きく分けて2つ。
1)必修授業
2)選択授業

「選択授業」は、2年生以降に希望した生徒のみが履修する授業で、必修授業に比べるとより発展的な内容、また「暗闇美術館」や「光の美術館」など学外に飛び出したりする活動が特徴的でした。



一方の「必修授業」は、基本的に全生徒が履修する授業で、「Nスパイラル」という中平先生が独自に展開していたカリキュラムが展開されていました。

(残念ながら、4月28日の記事にある「Nスパイラルの要旨」はリンク切れになってしまっているので、後日、改めてこちらでデータをアップする予定です。)


「Nスパイラル」について、中平先生の説明を引用するとこのようになります。

「Nスパイラル」とは、3年間の美術の授業カリキュラムの名称です。大題材を3つの小題材「遊び的題材」「技能習得題材」「テーマから自由に発想するまとめ題材」で構成します。また、題材の始めと終わりには必ず鑑賞(名作鑑賞と生徒作品の相互鑑賞)を取り入れるという特徴を持っています。

これをざっくりと解釈すると、こんな段階を踏んでいるように感じました。


遊び的題材:美術そのものや、表現することについて身近に感じるきっかけや視点を見つける。

技能習得題材:その作品を題材にしながら、表現をするための方法・手段を学ぶ。

テーマから自由に発想するまとめ題材:手に入れた視点・方法を使いながら自分の表現をする。


必修授業ということは、当然のことながら「美術が好き」という生徒だけが受けるものではありません。(当初はぼくもその一人でしたが……!)割合で言えば、美術について「ふつう~苦手」と感じている持った生徒の方が多くなってくるでしょう。

「したいことがあるけれど、どう形にしていいかわからない」
「ある程度の形にはできる技術はあるけど、自分がなにを表現したいかわからない」
「したいこともないし、どう形にしていいかもわからない」

必ずしも美術を好きではない生徒にいかに美術を身近に感じてもらうか。
「Nスパイラル」には、中平先生の美術教育についての意識が垣間見えます。

それでは、実際の授業ではどんな内容を取り扱ってきたのか。
次はもう少し具体的に見ていきたいと思います。

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